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つまり return です

城山羊の会 『水仙の花』

舞台はずっと観たいと思ってたんですけど,なかなか機会がなかったのですがとうとう観に行けました.

早めに入ったおかげでいい席に座れました.
自由席なんですね.
前から2列目だったんですが, 目の前がスタッフの人がベンチって言っていた床より少し上にある席で,
そこが空いていたので実質最前列.

館長っぽい人の諸注意が始まるわけですが,
あれ?これもしかしてセリフ?みたいになってると松本さんが登場.
この人も役者だったのかって思ったら,三鷹市芸術文化センターの人っぽい?.
なんかうまかったぞ.

舞台って声を張り上げて演じるイメージでした.
それがBGMもない中,小さい声ではっきりと聴かせてくるのに驚いたんです.
大きい舞台と小劇場でやるような舞台は別物なんですかね.
それとも城山羊の会が他と違うのか.
映画みたいだと思いながら観てました.

でも映画よりもストレートに伝わってくるんですよね.
そこに熱量があるのを直接感じられる.
今日観た水仙の花には自分勝手な人たちばかりが登場します.
その中心にいて一番謎な人物が松本まりかさん演じる映子です.
登場人物も困惑してるけど,観てるこちらも困惑しながら
掴めそうで掴めない物語が展開されていきました.
会話のテンポと間がよかったです.
観終わってから読もうと思って台本も買ったんですけど,
セリフに「あ」とだけあったり,頭に「あ」と入っています.
この流れ好きです.

映子はあそこから花の匂いをさせて男を誘惑してるっていう大事な設定があるんですけど
ラブシーンになるとほんとに花の匂いがしてきて.
隣が女の人だからかなって思ってたんですけど
twitter松本まりかさんはほんとにあそこから花の匂いをさせてたと書いていて.

それでまりかさんがソファに座ってると花の匂いがしたわけなんですね.

最初と最後がよくわかりませんでした.
繋がってるとは思うんですけど,ループではないと思うんです.
それよりもそこだけ独立して繋がっているというか.
最初の場面がなければ迷うところはないんですけど.
最初が浮いていて,そこに繋がってる最後が惑わしてくる.

もう一度観たいです.台本はまだ半分くらいしか読んでないので全部読んでから.
当日券狙いでチャレンジしてみるか迷います.